データセンターNW更改

複雑なルーティング設計と
制御手法を確立

製造・技術
  • #多拠点接続

高度かつ複雑なルーティング設計が求められる 新旧データセンター接続と更改を実現

InfiniCoreはお客様の既存環境における課題を可視化し、 特定した課題に対して最適なソリューションを提供します。

お客様が実現したかったこと

  • ・既存データセンター(DC)老朽化対応
  • ・新旧DC接続後に新DCへ移行

実現に向けた課題

詳細な経路指定


送信元拠点Aから宛先拠点Bへの通信は新設のDC1を経由し、別の送信元拠点Cから宛先拠点Dへの通信は既存のDC2を経由するといった各拠点がどのDCを経由して通信するか詳細な指定が存在。単純な経路設定ではなく、きめ細やかなコントロールが求められた。


障害時の迂回経路設計

いずれかのDCで障害が発生した場合、その通信をほかのDC経由に切り替える迂回経路を迅速に確保することが要求された。この迂回経路についても詳細な指定が存在し、障害発生時に適切なルーティングを自動的に行う設計が必要となった。


通信の往路と復路の一致


往路(送信元から宛先までのルート)と復路(宛先から送信元までのルート)が異なるルートを取ってしまうと、通信遅延やパケットの不整合が発生し、ネットワークの信頼性やパフォーマンスが損なわれるため、通信の往路と復路が一致するように制御する必要があった。

これらの要件を満たすには、単にBGP(Border Gateway Protocol)で経路情報を交換するだけでは不十分であった。BGPのみではエンドユーザーの複雑な要求やDC障害時の迅速な切り替え、通信往復の一致制御などの高度な経路管理を実現するのは難しく、より洗練されたルーティング設計と制御手法が必要となった。

InfiniCoreのソリューション

パスアトリビュート機能活用

パスアトリビュート機能をコミュニティも含め最大限に活用し、詳細な経路制御を行った。ただしこれだけでは詳細なルーティング要望を完全に満たすことは出来なかった。


AS-Pathアクセスリスト使用

より詳細な経路制御を行うために、AS-Pathアクセスリストを追加で使用。これにより、お客様の指定した経路や迂回ルートに対する要求をより正確に満たすことに成功。


仮想環境での検証

設計が正当であることを確認するために、実際の検証の前段階として仮想環境を使用。仮想環境内で、全ての通信パターンが設計通りの経路を通るかどうかを確認し、確実に要件を満たすよう検証。


セグメントルーティング対応

複数のルーティングセグメント(数百から数千単位)に対応し、お客様指定に応じた詳細なルーティング実現。


往復経路共通化

通信の往路と復路が一致するように経路を共通化するための調整。これにより、通信の遅延や不整合を防ぎ、ネットワークの信頼性を確保。


BGPチューニング

これら複雑な要求に対応するために、BGPの挙動を調整し、最適なルーティングパスを確立。



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