InfiniCoreはお客様の既存環境における課題を可視化し、 特定した課題に対して最適なソリューションを提供します。
送信元拠点Aから宛先拠点Bへの通信は新設のDC1を経由し、別の送信元拠点Cから宛先拠点Dへの通信は既存のDC2を経由するといった各拠点がどのDCを経由して通信するか詳細な指定が存在。単純な経路設定ではなく、きめ細やかなコントロールが求められた。
いずれかのDCで障害が発生した場合、その通信をほかのDC経由に切り替える迂回経路を迅速に確保することが要求された。この迂回経路についても詳細な指定が存在し、障害発生時に適切なルーティングを自動的に行う設計が必要となった。
往路(送信元から宛先までのルート)と復路(宛先から送信元までのルート)が異なるルートを取ってしまうと、通信遅延やパケットの不整合が発生し、ネットワークの信頼性やパフォーマンスが損なわれるため、通信の往路と復路が一致するように制御する必要があった。
これらの要件を満たすには、単にBGP(Border Gateway Protocol)で経路情報を交換するだけでは不十分であった。BGPのみではエンドユーザーの複雑な要求やDC障害時の迅速な切り替え、通信往復の一致制御などの高度な経路管理を実現するのは難しく、より洗練されたルーティング設計と制御手法が必要となった。
パスアトリビュート機能をコミュニティも含め最大限に活用し、詳細な経路制御を行った。ただしこれだけでは詳細なルーティング要望を完全に満たすことは出来なかった。
より詳細な経路制御を行うために、AS-Pathアクセスリストを追加で使用。これにより、お客様の指定した経路や迂回ルートに対する要求をより正確に満たすことに成功。
設計が正当であることを確認するために、実際の検証の前段階として仮想環境を使用。仮想環境内で、全ての通信パターンが設計通りの経路を通るかどうかを確認し、確実に要件を満たすよう検証。
複数のルーティングセグメント(数百から数千単位)に対応し、お客様指定に応じた詳細なルーティング実現。
通信の往路と復路が一致するように経路を共通化するための調整。これにより、通信の遅延や不整合を防ぎ、ネットワークの信頼性を確保。
これら複雑な要求に対応するために、BGPの挙動を調整し、最適なルーティングパスを確立。
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